ギャンブルというのは負けるようにできているのに、時に起こる大きな勝ちに魅力を感じてしまいますよね。
頭では分かっていても、勝てる可能性を信じてギャンブルに走ってしまう…。
その繰り返しをしている内に、時間だけが過ぎていき、不安と焦りを感じながらもやめられないのが、ギャンブルの恐ろしさです。
そのギャンブルをやめるのは簡単なことではなく、意思の強さや根性なんて役に立ちません。
そこから抜け出すために必要なのは正しいやめ方を知り、失敗してもやり続けること。ここでは、抜け出すためにやっておきたいことについてお話します。
目次
何のためにギャンブルをやめますか?
あなたは何のためにギャンブルをやめたいと考えていますか?
・パートナーと幸せな生活を送りたいから
・ギャンブルのない普通の生活を送ってみたいから
・お金のない生活がこりごりだから
・借金を抱えてしまって困っているから
・家族に迷惑をかけたから
など
人によって様々な理由があると思います。
ただ、ギャンブルの魔力というのは、どんなにやめたいと強く決意したとしても、それを吹き飛ばしてしまいます。
決意した翌日には忘れてしまうほどに…。ですから、自分がやめたい理由を忘れないのも非常に大切なことなのです。
忘れなければ、ギャンブルへのストッパーになってくれますから。
まずは、やめたいと思った理由をなるべく多く紙に書きなぐってみてください。
そしてそれをよく目にする場所に貼っておきましょう。外出する時に必ず見る部分が理想です。
紙に書く以外にも、やめたい理由を忘れないように色々工夫をしてみてください。それが抜け出すための第一歩になります。
ギャンブルから抜け出すためにやっておくべきこと
勝てないようにできているのを本当の意味で理解する
ギャンブルは胴元が儲かるようにできています。
それもそうですよね。提供する側が儲からないとやる意味がない訳ですから。
ギャンブルは色々ありますが、それぞれに還元率というものがあり、かけた金額に対してどれくらい返ってくるのかが大体分かります。
・競輪…75%
・競艇…74.8%
・競馬…74.1%
・オートレース…70%
・toto…49.6%
・宝くじ…45.7%
還元率を簡単に説明すると、1万円かけてどれくらい返ってくるのかを表した数字で、例えばパチンコ・パチスロに1万円賭けた場合、8500円返ってくるという計算になります。
この中でも一番還元率の高いパチンコ・パチスロでも、レジャー白書によると1年間で21兆6260億円(2016年)の売り上げを出しているというデータがあります。
パチンコ・パチスロは人口が多いのもありますが、このようにギャンブルはお客さんから大きなお金を取得しているのです。
ただ、頭では分かっていても、実際に勝てる可能性があることから、ギャンブルをする前は、お金がなくなることよりも増える可能性にばかり注目してしまいます。
現実を見る為にも、収支表を付けておきましょう。そうすれば毎月負けているという現実に直面せざるを得なくなりますから。
お金の管理を人に任せる
ギャンブルがやめられない人は、お金を手にするとすぐにギャンブルに走ってしまうます。
ですから、お金の管理は自分でするのではなく、人に任せてしまうことをおすすめします。
家族やパートナーと同居している人なら、話し合って生活に必要な最低限のお金だけを渡してもらってください。
仮に一人暮らしの場合、信用できる友人に管理を任せるのもアリです。
周囲にお金の管理を任せられそうな人がいないのなら、インターネット上でギャンブルができない口座に預けておいて、必要最低限のお金だけを引き出す習慣をつけてください。
ギャンブルの失敗談を読む
ギャンブルをやめられない人の体験談って、同様の境遇なら共感できるような内容のものばかりです。
その中でも特に注目してもらいたいのが失敗談。大切な人と縁を切ることになった、返せないほどの借金を抱えた、攻略法に何十万円も騙されたなどなど。
こうした失敗談を読んでみると、心が痛むと同時にギャンブルの無情さが心に染みます。「自分はこうなりたくない」と思える話も多く、反面教師として役に立ちますよ。
パチンコやめられなかった僕の末路…どん底だった頃の話をします
あなた自身の辛い体験を思い出す
人の失敗談ではなく、自分自身の失敗談を思い出すのも効果的です。
実際に自分が行ったことですから、正直、涙が出るほど辛い出来事もあるでしょう。ですが、辛ければ辛いほど「もうギャンブルなんてやりたくない!」とストップをかけてくれる助けになります。
できることなら、辛かった出来事の一覧を紙に書いておき、それを持ち歩くようにしましょう。
スマホに記入してもいいのですが、ギャンブルをする前にパッと取り出して見られるように、紙に書くのをおすすめします。
万が一人に見られてもバレないように、自分にしか分からないように記入すると良いでしょう。例えば彼女と約束を破って傷つけてしまった出来事なら、『彼女との約束』みたいな感じです。
やめられた人の体験談を読む
ギャンブルをやめられた人の体験談を読んでいると、やめることは幸せに直結することなんだと感じられます。
お金に悩まされなくなった、自由な時間が増えた、頭がギャンブルに支配されなくなったなど、知れば知るほど「自分もそうなりたい!」という気持ちが膨らみます。
特に、ギャンブルに負けそうになった時に読んでみると、「もう少し頑張ってみよう」と心を支えてもらえますよ。
他の趣味を探す
ギャンブルって強い刺激があります。その刺激を求めてついついやり続けている訳です。
それをなくそうとするのですから、いきなりやめようとしても、ぽっかり大きな穴が空いたような気分になり、退屈に感じるようになります。
退屈を感じるとギャンブルの刺激を思い出し、ギャンブルをしたいという欲求に負けてしまいます。
それを防ぐためにも、事前に他の趣味を探しておきましょう。と言っても、ギャンブルほど刺激的な趣味なんてそうそうありません。
おすすめは、ギャンブルをする前にやっていた趣味を復活させること。
元々好きだったことなら、ワクワク・ドキドキした感覚を取り戻せる可能性が高く、趣味をするのが楽しみになるでしょう。
もし、前にやっていた趣味が合わなかった、そもそも趣味という趣味がなかったという人は、多少刺激のある趣味を探してみてください。
例えば、運動やハイキング、対戦ゲーム、お金があるなら旅行もいいですね。
バードウォッチングや釣り、読書など、ゆったりとした趣味を持とうとすると、ギャンブルの強い刺激に負けてしまう可能性があります。
まとめ
ギャンブルは何も考えずにスッとやめられるようなものではありません。スッとやめられたという人もいますが、それは元々そこまでハマっていなかったのでしょう。
どっぷりハマってしまっているのなら、ここで紹介している方法を実践してみてください。
実践するタイミングでも影響してしまいますので、同じやり方でも時期が変われば違う結果が得られます。
失敗したとしても、何度でも挑戦してみることをおすすめします。