「俺が数分で使ってしまうお金でこんなに買えるんだね」

 

1回の買い物につき、彼は5回くらいは言っていたと思います。袋にたっぷり入った食料を目の前に、とても嬉しそうにしていました。

 

パチンコ絶ちを始めたばかりの頃の話です。

 

パチンコ・スロットをやめてもらおうと決めた私が、彼女として出来ることを8個紹介します(その前にこちらから別れる選択肢についても考えてみてください)。

 

これらは「もしタイムスリップができて、不安でいっぱいだったあの頃に戻れるとしたら、どんなアドバイスをするかなぁ」と想像しながら厳選しました。

スーパーで予算無視!いっぱい買い込む作戦

彼がパチンコ絶ちを始めた頃、実はかなりお金を使っていました。「うちはパチンコ以外なら好きなものを何でも買っていいという方針にします!」と宣言したからです。

 

当時は運も味方して、私の収入が上がった時期でもあったので、かなり思い切ったことをしました。

 

これまでパチンコで家計を圧迫していたので、見切り品やモヤシ、半額のお惣菜、冷凍の揚げ物が私たちの主な食事でしたから、何でも買っていいとなるとこんな物が欲しくなりました。

 

・半額惣菜の魚ではなく新鮮なお魚
・しなしなの見切り品ではなく元気な野菜
・シロップではなくてオリゴ糖
・100円で分厚い板チョコではなく200円のアーモンドチョコレート
・こんにゃくと豆腐ばかりの鍋ではなく野菜とお肉とつみれがたっぷり入った鍋

 

約10年分の我慢を発散させるかのように、好きな物を買ってみたら1回のお会計が5000円を超えることも珍しくなかったですね。今までは2000円でも「高っ!」と思っていたので、大躍進(?)です。

 

あとは、安売りの時にまとめ買いが出来るのも何気に幸せでした。冷凍食品がどれも4割引という最高の日、ほうれん草をたくさん買い込んだことを今でも覚えています。あれって生だとたくさん洗っても茹でると少ししかないので、冷凍のほうが好きなんですよね。

冷蔵庫に詰め込む時間は幸せ

当時は中古で購入した、とても小さな冷蔵庫を使っていたので、たくさんの食料品を詰め込むのも一苦労でした。だけど、ぎゅうぎゅうに押し込む作業も楽しかったです。

 

「入らないねー」「どうしよ」というやり取りをアホみたいに繰り返しました。入らないのが分かっていて買い込んでましたから。

 

これまでは我が家の冷蔵庫は、とても小さいのにスカスカでしたから、パチンコをやめたら食料に困らない安心が手に入る喜びを彼は噛みしめていました。私が喜んでいる様子を見ていることも、嬉しかったでしょうね。

自炊がもう楽しくて楽しくて…

食料をたくさん買い込む喜びを知ってもらったら、次はやっぱり美味しいものを食べてもらいたい!料理は好きなほうでしたが、材料がなくて作る機会がなかったので、張り切って色んなジャンルの料理を作りました。

 

グラタンの素やシチューのルウは使わずに最初から作ってみたり、カフェで食べたガパオライスが気に入ったので家でも作ってみたり、何時間も煮込んで豚の角煮を作ったり…。彼はどれも美味しいと喜んでくれました。

 

「パチンコ行ってたら絶対にこんな豪華なご飯は食べられないね」という台詞も何度聞いたか分かりません。

パチンコにハマっていたら出来なかったことを次々と実践していく

彼がパチンコをやめられなかった約10年、一緒に暮らしていた私たちは食事の質が最悪でした。

 

栄養よりも腹持ちが重視なので野菜よりも揚げ物を好んで食べていましたし、負けが続いてご飯が食べられない、オマケに仕事まで激減した時期はうまい棒1個を半分こしていました。

 

パチンコに飲まれていたあの時期は、食事は数少ない楽しみだったはずなのに…。

 

だから、パチンコ絶ちを始めたらすぐに食事の質を上げることにしたのです。

 

何気ない日常を噛みしめるように過ごす彼の姿を今でもよく覚えています。パチンコで当たった時の彼は至福の表情をしていましたが、地に足をつけて生きることを再開した彼は穏やかな顔を見せることが増えました。

 

パチンコやスロットで当たった時の高揚感…。彼はきっと一生忘れることはできないでしょう。パチンコ絶ちをしてもうすぐ4年になる今でも、ちょっと物足りない、刺激が欲しいという感覚を持っているように見えます。

 

だけどそれでも、彼は今のほうがずっと幸せだということに気付いています。

 

これからも彼と新しいこと、楽しいことをどんどん実践していきたい。そう思っています。