パチンコ・パチスロって、一度やめられなくなってしまうとなかなか辞めることができず、どんなに頑張って抜け出そうといてもそう簡単にはいきません。
僕自身、大負けして涙が出るほど後悔しても、翌日の朝には何を打とうか考えてワクワクするという、普通に考えたらおかしな状況になることもありました。
そして、パチンコ・パチスロにハマる人からすれば、これは珍しいことでも何でもないことです。
それほどパチンコ・パチスロの魔力はすごい、恐ろしいものなのです。
では、どうやって僕はパチンコ・パチスロを辞めることができたのか、そのきっかけについてお話します。
目次
僕がパチンコ・パチスロを辞めるきっかけになったこと
別記事に僕が辞めるきっかけとなったことを詳しく書いています。簡単にまとめると以下の通りです。
・収支表を付けるようになった
・収入が上がった
パチンコをやめられなくなっても幸せな日常生活を取り戻せる!絶対に!
この中でも一般的に言われている方法だと、趣味の充実が挙げられます。
当時は趣味を充実させる方法が効果的だということは知らなかったのですが、確かにワクワクできる他の趣味ができてからは割とすんなり辞められたと思います。
彼女の策略
実は、これが一番効果があったのではないかと思っていることがあります。
それは、僕をパチンコから回復させる為の彼女の策略です。
僕は、というよりも僕たちはパチンコ屋に行く時は必ず2人で一緒に行っていました。それは約束のひとつでもありました。
この時点で、僕の中では1人で行ってはいけない場所と、脳に刷り込まれていたのかもしれません。まぁ、それはたまたまかもしれませんが…。
それに加えて、彼女は僕をパチンコ・パチスロをやめさせる為に、色々な方法を実践していました。
彼女の策略を簡単に説明すると、パチンコ・パチスロは楽しくないものだと認識させる方法です。
その方法を細かく&自分でもできる方法を紹介します。
お金を使うのを嫌にさせる
パチンコ屋では、ほとんどの場合お金を使うところから始まります。
僕たちは財布を一つにして、お互いに話し合った上でお金を使っているので、パチンコ・パチスロにつぎ込む時も使って良いのかを相談しながら決めます。
この時、彼女はOKを出しなていがらも少し嫌そうな雰囲気を出していました。「使ってもいいけど、もう3,000円かぁ、私の時給は○○円だから○時間分だなぁ」みたいな感じで。
僕は、その曇った表情を気にしながらも、辞めることはできないから打ち続けることになります。当たってくれと願いながら…。
そのプレッシャーというか、ストレスは結構強く、パチンコ・パチスロは楽しいという思い込みから、不快なものだと認識していったのかもしれません。
実際、その頃になるとパチンコ屋に行ってお金を消費した上にストレスを溜めるのなら、それよりも家でゲームをした方が良いと思うようになりました。
パートナーがいない人は、自分の使ったお金とその時間労働した苦労を思い浮かべてみてください。他にも、使ったお金があったらどんなことができたのかを想像してみるのです。
それを繰り返すことで、パチンコでお金を使うのがストレスに感じてきます。
勝った時こそ現実を見せられる
じゃあ勝った時は良いのか?いいえ、勝って幸せになっては意味がありません。
もし、勝ったとしてもデメリットを伝えてきました。「この時間があれば○○で遊べたね」「前回は○万円負けたけどね」みたいな感じです。
あなた自身も、勝った時こそ悪い部分を考えてみてください。
欲しいものを買わせて一緒に喜ぶ
僕はゲームにもハマっていたので、欲しい物(ゲームソフト)は好きなように買わせてくれました。というか強く勧めてくれました。
「1,000円くらいだったらパチンコならあっという間だよ」とか、「3,000円のソフトでもパチンコに使うより全然マシだよ!」という感じです。
ゲームソフトを勝った時は「欲しい物が買えて良かったね」と声をかけてくれました。
あなたも、パチンコ屋にかけ込む前に安い物でも良いので、欲しい物を買ってみてください。
ただし、勝った後に買うとご褒美として脳が認識して、余計にパチンコ・パチスロにハマってしまいますので、必ずパチンコ屋に行く前に買うのがポイントです。
勝った時に贅沢しない
パチンコ・パチスロで大勝ちすると、ついつい贅沢をしてしまいがちですが、上記でも説明したようにそれは余計にハマる原因になります。
ですから、勝った時はあえて贅沢をしないように管理されていました。
僕が「○○しよう!」「欲しかったアレ買おう!」と提案しても「どうせ勝った分は使うんだから」と、止められたのです。
あなたも、勝った日こそ何も買わず、何にもお金を使わずまっすぐに家に帰ってみてください。
この方法を見て、僕の彼女のことを酷い人だと思うかもしれませんが、あくまでこれは僕をパチンコから救う為にやったことです。
この方法を実践するために、何度か心を痛めたこともあるそうです。
この策略を実行する前は、一緒にパチンコ・パチスロにハマっていた時期もありますし、負けた時は一緒に落ち込み、勝った時は一緒に喜んでいました。
そんな状況から抜け出すように、あくまで戦略的にやっていたと言っていました。
それ故に、僕がイライラした様子を見せたり、すごいストレスを感じている様子だったら、すぐに引くようにしていたそうです。
その時の僕はそんなに不快に感じていた様子はなかったようですが。
ともかく、僕を救うために自分が嫌な人だと思われる覚悟さえあったと言っていました。
きっかけをいくつか作ろう
正直、彼女だけが頑張っても辞めるきっかけにはならなかったと思います。というのも、ストレスを感じるだけになっていた可能性が高いからです。
この時、僕には新しい趣味…、というか昔の趣味を復活させたことで、他にやりたいことがありました。
パチンコ・パチスロができなくても、家でのんびりゲームをすれば良いやと思えるようになっていたため、僕自身もイライラがなかったのだと思います。
むしろ、あんなに辞められなかったパチンコ・パチスロに、行かない期間が長くなるほどお金と時間が有効的に使っているような感覚があって、優越感すら感じていました。
それに、これが普通の人の生活なのかと思うと、じんわりと幸せを感じていましたので、パチンコ・パチスロから救ってくれた彼女には本当に感謝しています。
他人の不幸話はきっかけにならない
パチンコ・パチスロをやめようと考えた人が、他人の不幸話を聞いて、それをきっかけに辞めようと考えることがあります。
もしくは、他人の不幸話を聞いていくうちに「こんな恐ろしいことになる前に自分は辞めてやる!」と考えるかもしれません。
はじめに言っておきますが、他人の不幸話は辞めるきっかけにはなりません。
中には、辞められたという人もいるでしょう。ですが、パチンコをやめられない人はそれくらいのきっかけで辞めるのは非常に難しいです。
僕自身も、パチンコを辞めたいと思って調べている内に、家族を裏切ったとか借金数百万円とか、離婚したなど、辛い経験をしている人の話を目にしました。
その時は「今の内に辞めて普通の生活を手に入れたい!」と思っていたのですが、翌日にはあの騒音に包まれていました…。
この時に感じたのが、他人の不幸話は刺激にはなるけどきっかけにはならないということ。恐らく、自分は大丈夫という考えがそうさせてしまうのでしょう。
色々な話を聞いたり、辞め方を調べるのもいいのですが、大切なのは実際に行動することです。
行動することで見えてくるモノ、分かってくることがあります。
ですから、ここで紹介したことを1つでも良いので、まずは実践してみてください。
まとめ
パチンコをやめられない人が、パチンコ・パチスロを辞めるのは並大抵の努力では不可能です。
中には、1つのきっかけで辞められたという人もいますが、それ相応の苦しみを伴うのは言うまでもありません。
ですから、何か大きなきっかけを待つのではなく、自分自身で辞めるきっかけを探し、作ってみてください。
チリも積もれば山となるというように、小さなことでもいくつかのきっかけを積み重ねることで、強い力となってあなたの背を押してくれるでしょう。